Japanese
English
症例
非観血的整復を試みた五筒性回盲部腸重積症の1例
A Case Report of Non-operative Reduction of Fivecylindric Ileocecal Intussusception
池田 典次
1
,
酒井 達二
1
Noritsugu IKEDA
1
,
Tatsuji SAKAI
1
1横浜市立大学医学部第二外科
12nd Surgical Department of Yokohama University
pp.661-664
発行日 1959年6月20日
Published Date 1959/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202418
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
乳幼児における腸重積症の治療は観血的および非観血的方法に大別され,それぞれの利害得失については従来,種々論議せられているところであるが,われわれは最近,単純な回盲部腸重積症の診断の下にレ線透視下バリウム注腸法を施行し,これのみによつて完全に整復されたものと誤り,ために手術時期を徒らに遅延せしめて不利な結果を招くに至つた五筒性腸重積の1例を経験し,本症の非観血的療法の成否を判定するにあたつては特に慎重を期さねばならぬことを反省,痛感せしめられたので,ここに症例を報告し,失敗の原因等について若干の考察を試み,今後の参考に供したいと思う.
Copyright © 1959, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.