Japanese
English
--------------------
乳幼兒腸重積症に就て
Intestinal Invagination in Infants
稻田 潔
1
Kiyoshi INADA
1
1岡山醫科大學津田外科教室
1Surgery of Okayama Univ. Medical School
pp.184-186
発行日 1952年4月20日
Published Date 1952/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201008
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
第1章 緒言
腸重積症は全腸閉塞中約10.3%(Flesch-Thebesius)に当り,殊に小兒期に於ては腸不通症の大部分を占め,成人に比し遙に頻発し,而も幼兒就中乳兒が主として侵され,其の突発的発来,劇烈な臨床症状及び経遇等極めて特異且つ重篤な疾患である.私は昭和4年より同23年に至る20年間に,岡山医科大学津田外科教室に於て経驗された腸重積症殊に乳幼兒腸重積症に就き,種々な観点より統計的観察を行つた.同年間に於ける全腸閉塞症は345例(急性症195,慢性症150)で,その中腸重積症は67例(急性52,慢性15)で,成人32,小兒35である.小兒35中急性34,慢性1,此の中5歳以上の小兒4例を除き,5歳以下の乳幼兒31中慢性症1を除いて30例に就き観察した.
Copyright © 1952, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.