Japanese
English
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根治的一次的膵臓十二指腸切除術
Radical One-Stage Pancreaticoduodenectomy
Charles G. Child III
pp.464-469
発行日 1948年12月20日
Published Date 1948/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200392
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Allen Whipple氏及びその協同者が,十二指腸及び膵臓頭部摘出の最初の成功を發表して以來12年間を經過したが,その間に最初に發表された手術を2囘に分つて施す摘出方法は種々の修正を受けた。現在に至るまでの根治手術と稱せられる手術の發達の歴史を辿つて見ることも魅力ある物語ではあるが,それは他の適當な場所に於て記述されることとして,我々は今ここでそれを再び繰返すことは特に有意義であるとも思はれないので省略する。しかしこの手術の細部に關する多くの點に就ては,今日もなほ繼續して種々論議すべき問題があるから,たとひ比較的少數の症例を集めたものでも,この手術法が正確に遵守された症例は,それを報告するのは時宜に適したものと思ふ。それ故に,我々のこの報告の目的として,過去6年間にNew York Hospitalに於て22名の患者に手術を施し,それが滿足すべき手術法であつたことが證明された術式に就き,それをここに檢討するのである。
私は1943年11月に一次的手術法を報告したが,それは膽道の排出口を膽嚢を介して造つたのみならず,この膽道の吻合を胃空腸吻合部よりも下方に造設した爲め,Whipple氏によつて正當の批判が下された。依つてこの手術は直ちに家の如きものに變更し允。躑ち,膽道の排出口は總輸謄管室腸吻合術によつて造り,しかも胃腸吻合部より,上方に造設した。又これらの症例は,その5例を除いて,凡てCoffey氏術式によつて膵臓空腸端々吻合を施した。
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