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大腿骨々折108例の統計的觀察に就て
首藤 正行
1
1大阪首藤病院
pp.373-376
発行日 1948年9月20日
Published Date 1948/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200372
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第1章 緒言
文明の進歩發達に伴ひ交通の頻繁,機械重工業の發展各種運動競鼓の興隆等は必然の事象なり。是等諸要素が災害外傷の發生を容易ならしめ且つ其の數程度をして増加し高度ならしむるの傾向あるは當然にして,諸統計に教示されある處なり。然れども外傷の部位,種類,頻度等に關しては軍隊,學校,都市,工場,鑛山等により自ら統計に劃一性を有せず,平時と戰時とに依りて其の趣きを全く異にするは贅言を要せざる處なり。余は余等の病院に於て日支事變前の數ケ年間に於て診療せる大腿骨々折患者105名に就て小統計的觀察を試みたり。
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