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齋藤式胃腸吻合術の成績
比嘉 勇
1
1名古屋大學醫學部齋藤外科教室
pp.17-20
発行日 1948年1月20日
Published Date 1948/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200277
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緒言
齋藤式胃腸吻合術とは齋藤眞教授が1929年(昭和4年)グレンツゲビート(第3年第4號447頁)誌上に發表したKocher氏大彎部胃腸吻合術Gastrojeunostomia antecolica inferior cum enteroanastomosi(Braun)の變法のことである。此所でverticalisと云ふのは胃の軸と交叉性に即ち,垂直に胃壁を切開して,吻合口を作るの意義である。齋藤教授が齋藤式變法を案出された由來及本法の批判に就ては齋藤教授の前記論文中に審であるから,此所には本法の術式及適應症を簡單に述べ且前記論文發表當時臨牀手術例は5例であつたが(此の5例には1例の直接死亡例なく,又術後通渦障碍もなく良好な經過を取つた)其後1929年5月以降1947年1月迄に更に41例の手術例を加へたので,此の41例の成績を述べ,併せて同期間中の前及後壁胃腸吻合術との比較をする。
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