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手術手技 外来小手術のコツ
精管再吻合術
Reanastomosis of the Vas Deferens
田島 惇
1
Atsushi Tajima
1
1浜松医科大学泌尿器科学教室
1Department of Urology,Hamamatsu University School of Medicine
pp.223-225
発行日 1980年3月20日
Published Date 1980/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202914
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男子の不妊手術としての精管切断術は,不妊の目的が容易にかつ確実に実現できるため,広く施行されている。またその手術は,泌尿器科医にとつてあまり問題はなく,容易に行なうことができる。
しかし,精管切断術後の再吻合術は多くの問題点があるため,その手術目的を達成することはそう容易ではない。ちなみに,Derrickらが行なつたAmerican Urological Associationのメンバー542人へのアンケート調査では,精管再吻合術後,精液検査で精子を確認できたのは38%であり,また実際妊娠可能となつたのは20%にすぎない1)。このように不満足な成功率のため各種の術式が考案されている。精管再吻合術は精管切断術が増えるにつれて増えていくものと考えられ,われわれ泌尿器科医にとつて成功率を高めることは重要な課題となつている。
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