臨牀例
マラリアに併發せる脊椎の變形乃至特發性壓迫骨折の症例に就て
臼田 正雄
1
,
西山 浩太郞
1
,
伊藤 剛二
1
,
世良 昌穗
1
1國立大竹病院
pp.36-66
発行日 1947年9月20日
Published Date 1947/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200239
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マラリア罹患に際し,其の前驅症状として背痛・腰痛を又惡寒期症状として背痛・骨痛・四肢痛・就中熱帶マラリアでは脛骨痛を訴へることが屡々あるのは,成書に記載されてゐるところである。然るに最近外地よりの歸還患者中にマラリアに罹患し諸症状輕決後再び腰痛を訴へる患者で,X線所見上脊椎椎體の變形乃至壓迫骨折樣像を認めたもの數例を經驗したが,その孰れもがマラリアに歸因するものと思はれ,些か興味をおぼへたので敢て報告し大方諸賢の御叱正を仰ぎ度いと思ふ。
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