Japanese
English
原著
皮膚壓迫による氣管支枝徑の變化
The Effect of Skin Pressure upon the Diameter of Bronchioles
古寺 秀喜
1,2
,
島田 久八郞
1,2
Hideki FURUDERA
1,2
,
Kyuhachiro SHIMADA
1,2
1國立内野療養所
2新潟大學醫學部生理學教室
1National Uchino Sanatorium
2Dept. of PhysioI. School of Med. Niigata Univ.
pp.304-306
発行日 1953年11月15日
Published Date 1953/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200125
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〔Ⅰ〕はじめに
高木教授等は早くから人體に於て胸部片側の皮膚を壓迫すると,自律神經系ならびに錐體外路系に多くの影響を與えそのため左右別に各種機能が變化することを發見され,また他の臓器の壓或は伸展はこれと同範疇に屬するものとして,これらすべてを總括して壓反射と呼んでおられる1)。そして側臥位を取ることは下になつた體側の皮膚を壓迫するのと同樣の影響を自律神經系に與えるのであると説明されておる。また同教室から別に一側の胸部皮膚を壓迫すると壓迫側の呼吸音の鋭利化が見られたと報告された2)。皮膚壓迫が自律神經に何らかの影響を及ぼす以上,氣管支枝にも或種の變化が起るであろうことは,當然考えられる。ここに於て私達は呼吸音が體位により變化する事實がこれと何らかの關連を持つのではないか,と考えて氣管支枝の皮膚壓迫による變化をBronchogramから檢討してみた。
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