Japanese
English
臨床報告
直腸癌前方切除術後の吻合部に発生したimplantation cystの1例
A case of an implantation cyst at the anastomosis in a previous anterior resection for rectal cancer
横山 義信
1
,
南村 哲司
1
,
塚田 一博
2
Yoshinobu YOKOYAMA
1
1見附市立病院外科
2富山大学消化器・腫瘍・総合外科
キーワード:
implantation cyst
,
直腸癌
,
吻合部
Keyword:
implantation cyst
,
直腸癌
,
吻合部
pp.1403-1406
発行日 2014年11月20日
Published Date 2014/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200125
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要旨
症例は63歳,男性.直腸癌にて前方切除術を施行した.吻合はdouble stapling techniqueで行った.5か月後のCTにて吻合部右壁に囊胞性病変を認め,大腸内視鏡検査では直腸吻合部に表面平滑な隆起性病変を認めたため,implantation cystと診断した.症状もなく,増大もないため,経過観察中である.本症は消化管吻合に伴って生じる稀な合併症であるが,一般に広くは認識されておらず,確定診断に苦慮することも多い.器械吻合の普及に伴って増加しており,再発との鑑別に際して常に念頭に置く必要があると思われる.
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