増刊号 ERAS時代の周術期管理マニュアル
Ⅳ 術中・術後合併症とその管理
3.呼吸器系
無気肺
廣野 靖夫
1
,
山口 明夫
1
Yasuo HIRONO
1
1福井大学消化器外科
pp.268-271
発行日 2014年10月22日
Published Date 2014/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200052
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最近の知見と重要ポイント
□無気肺は全身麻酔手術後の患者に非常に高率に発生する呼吸器合併症であり,肺炎や低酸素血症などの重篤な合併症につながることを認識すべきである.
□胸部X線写真で横隔膜の挙上,肺門や縦隔陰影の偏位を見逃さずに早期診断することが大切である.
□十分な鎮痛を図り早期離床を促すことが最も重要であるが,術前から高リスクと判断されている患者には肺リハビリテーションの介入や,無気肺を認めた際は非侵襲的換気療法なども考慮する.
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