リンパ節転移と郭清-癌腫別の意義
日本の各種癌取扱い規約におけるリンパ節転移の位置づけ
夏越 祥次
1
,
奥村 浩
,
石神 純也
,
盛 真一郎
,
迫田 雅彦
,
前村 公成
,
内門 泰斗
,
有上 貴明
,
又木 雄弘
,
喜島 祐子
,
有馬 豪男
1鹿児島大学 消化器・乳腺甲状腺外科学
キーワード:
リンパ行性転移
,
分類
,
リンパ節
,
腫瘍量
,
TNM分類
,
癌取扱い規約
Keyword:
Classification
,
Lymph Nodes
,
Lymphatic Metastasis
,
Neoplasm Staging
,
Tumor Burden
pp.695-699
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013227284
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本邦では臓器ごとに癌取扱い規約が作成されている.リンパ節転移は重要な予後因子であるため,各臓器の腫瘍特異性に応じた分類が行われている.群分類を重視した臓器,転移個数を含めた臓器,転移リンパ節の大きさを含めた臓器に大別される.多数例のデータの集積から得られた解析をもとに,臓器ごとにもっとも有意義な分類が行われていると考えられるが,専門とする臓器以外の取扱い規約の理解も必要である.各癌取扱い規約の共通認識として用語や定義に関する不統一の是正,リンパ節番号の統一,TNM分類との連動性などが今後の課題である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013