増刊号 ERAS時代の周術期管理マニュアル
Ⅳ 術中・術後合併症とその管理
1.消化器系
膵液瘻
村上 壮一
1
,
平野 聡
1
,
中村 透
1
,
七戸 俊明
1
,
岡村 圭祐
1
,
土川 貴裕
1
,
田本 英司
1
,
倉島 庸
1
,
海老原 裕磨
1
Soichi MURAKAMI
1
1北海道大学消化器外科Ⅱ
pp.219-222
発行日 2014年10月22日
Published Date 2014/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200038
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最近の知見と重要ポイント
□膵切離手術の術後膵液瘻(POPF)を完全に防止する方法は現状では存在しない.
□POPFが存在しない場合,ドレーンの早期抜去が推奨される.
□POPFの存在が疑われる場合,ドレーンの早期交換が推奨される.
□ERASは膵切離および全摘手術におけるPOPFの発生率に影響を与えないが,合併症全体の発生率を有意に抑制する.
□POPFが発生しても,ドレナージが良好であれば治療としての禁食は不要である.
□最近,ソマトスタチンアナログがPOPFを減らすという報告がある.
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