増刊号 ERAS時代の周術期管理マニュアル
Ⅳ 術中・術後合併症とその管理
1.消化器系
胆汁瘻
宗景 匡哉
1
,
宗景 絵里
2
,
花﨑 和弘
2
Masaya MUNEKAGE
1
1高知大学医学部手術部
2高知大学医学部外科1
pp.223-225
発行日 2014年10月22日
Published Date 2014/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200039
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最近の知見と重要ポイント
□術後胆汁漏が遷延した際,胆汁漏出部と皮膚の間に瘻孔を形成し胆汁瘻となる.
□2011年に肝胆膵手術の術後胆汁漏の診断基準が以下のように定義された.①血清ビリルビン値の3倍以上の排液ビリルビン値が術後3日目に認められる,または,②胆汁貯留のため侵襲的処置を要する,または,③胆汁性腹膜炎により再開腹を要する.
□胆汁瘻は総胆管との交通により交通型と非交通型に分類される.
□治療はできるだけ非侵襲的な手技から対応する.
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