Japanese
English
特集 胃癌治療のup-to-date—機能温存手術と縮小手術
機能温存手術
幽門保存胃切除術
Pylorus preserving gastrectomy (PPG)
渡部 洋三
1
,
津村 秀憲
1
,
巾 尊宣
2
Yozo WATANABE
1
1越谷市立病院外科
2順天堂大学医学部第1外科
キーワード:
幽門保存胃切除術(PPG)
,
残胃・十二指腸運動機能
,
術後栄養障害
,
術後愁訴
Keyword:
幽門保存胃切除術(PPG)
,
残胃・十二指腸運動機能
,
術後栄養障害
,
術後愁訴
pp.1255-1261
発行日 1996年10月20日
Published Date 1996/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902414
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幽門保存胃切除術(PPG)例の術後成績を胃亜全摘術(DSG)例を対照として,胃内容排出機能,残胃・十二指腸運動機能,術後栄養障害,術後愁訴および早期ダンピング症候群などの面から検討した.その結果,胃内容排出と残胃十二指腸運動機能は正常例と同様の機能が保たれていたが,術後愁訴で『もたれ』感がPPG例で高く,臨床的には胃内容停滞が示唆された.しかし,術後の栄養はPPG例のほうが優れており,早期ダンピング症候群の発生頻度および「苦いものの逆流』はPPG例のほうが低率であった.以上の成績からPPGは,術後栄養障害,逆流性食道炎および早期ダンピング症候群の予防の面からみて,DSGより優れた術式であることが分かった.
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