Japanese
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特集 直腸癌局所再発に対する治療戦略―新たな展開
総論
直腸癌局所再発の画像診断
Diagnostic imaging for local recurrence of rectal cancer
大植 雅之
1
,
能浦 真吾
1
,
三吉 範克
1
,
藤野 志季
1
,
杉村 啓二郎
1
,
本告 正明
1
,
岸 健太郎
1
,
藤原 義之
1
,
矢野 雅彦
1
,
左近 賢人
1
Masayuki OHUE
1
1大阪府立成人病センター消化器外科
pp.1175-1179
発行日 2014年10月20日
Published Date 2014/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407105209
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【ポイント】
◆わが国の直腸癌手術後のサーベイランスは,大腸癌治療ガイドラインに示されているように問診・診察(直腸指診),腫瘍マーカー(CEA,CA19-9),CT,大腸内視鏡が一般的であり,CTのサーベイランス間隔は術後3年までが6か月ごとで,以降は4年目,5年目に一度というスケジュールの一例が示されている.
◆局所再発はR0切除(完全切除)によって長期生存が得られる可能性があるので,サーベイランスで再発巣を小さく見つけることが重要である.
◆局所再発の診断は,CTよりもPET/CTやMRIのほうが精度は高い.CTで再発を指摘されなくても,臀部や会陰部痛の訴えがある場合や,症状がなくともCEAが増加している場合には再発を積極的に疑って,まずPET/CTを用いた全身の精査を行うべきである.
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