Japanese
English
臨床報告
5度の肝転移再発に繰り返し肝切除を行うことで長期生存を得た小腸GIST同時性巨大肝転移の1例
A case of long-term survival of a jejunal GIST with synchronous huge liver metastasis treated mainly with a surgical approach
青木 修一
1
,
水間 正道
1
,
林 洋毅
1
,
内藤 剛
1
,
片寄 友
1,2
,
海野 倫明
1,2
Shuichi AOKI
1
1東北大学大学院消化器外科学分野
2東北大学大学院統合癌治療外科学
キーワード:
肝転移
,
GIST
,
反復肝切除
Keyword:
肝転移
,
GIST
,
反復肝切除
pp.597-603
発行日 2014年5月20日
Published Date 2014/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407105053
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要旨
巨大肝転移を伴う小腸GIST切除後の繰り返す残肝再発に対し,反復肝切除を行うことで長期生存を得た,稀な症例を経験したので報告する.症例は64歳,女性.肝機能異常を契機に骨盤内腫瘍および巨大肝腫瘍を指摘された.骨盤内腫瘍に対し小腸部分切除を施行し小腸GISTと診断され,その後肝転移に対しイマチニブ投与後に拡大肝右葉切除を施行した.初回手術16,30,37,45,56か月後の残肝再発に対し肝切除を繰り返し施行し,68か月経過した現在無病生存中である.GIST同時性肝転移および切除後の残肝再発は予後不良で内科的治療が中心であるが,積極的な反復肝切除が長期生存に寄与する可能性がある.
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