Japanese
English
臨床報告
多発肝転移を伴う膵グルカゴノーマの長期生存例
Long-term follow-up of a patient with a liver metastasis from a glucagonoma
束田 宏明
1
,
塩見 尚礼
1
,
伊藤 文
1
,
仲 成幸
1
,
来見 良誠
1
,
谷 徹
1
Hiroaki TSUKADA
1
1滋賀医科大学附属病院外科学講座
キーワード:
神経内分泌腫瘍
,
長期生存
,
グルカゴノーマ
,
NET
,
肝転移
Keyword:
神経内分泌腫瘍
,
長期生存
,
グルカゴノーマ
,
NET
,
肝転移
pp.987-991
発行日 2013年8月20日
Published Date 2013/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104689
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要旨
症例は37歳の女性.32歳時,膵グルカゴノーマ,肝転移に対して膵体尾部切除,肝外側区域切除術を行った.術後3年8か月目に再発し,肝部分切除を施行した.4年10か月目,肝S4の腫瘍を認め,肝動脈化学塞栓療法(TAEC)を施行した.5年2か月目には,肝S4切除,総胆管切除,胆管空腸吻合,マイクロ波凝固療法(MCT)を行った.5年5か月目,再発のため,肝部分切除術を行った.その後,肝S1,S5に肝転移を認め,4回TAEC,11年目にも肝部分切除を行った.グルカゴノーマは悪性の症例が多く,肝転移も多い.本症例は初回手術時より約10年間,長期生存し得ている症例であり,文献的考察を加え報告する.
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