Japanese
English
臨床報告
腹腔鏡下胃固定術を行った食道裂孔ヘルニアによる間膜軸性胃軸捻転症の1例
A case of mesenteric axial gastric volvulus treated with laparoscopic gastropexy
川村 崇文
1
,
西山 雷祐
1
,
山崎 將典
1
,
石川 慎太郎
1
,
片橋 一人
1
,
土屋 博紀
1
Takafumi KAWAMURA
1
1静岡市立清水病院外科
キーワード:
胃軸捻転症
,
食道裂孔ヘルニア
,
腹腔鏡下胃固定術
Keyword:
胃軸捻転症
,
食道裂孔ヘルニア
,
腹腔鏡下胃固定術
pp.494-499
発行日 2014年4月20日
Published Date 2014/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407105025
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要旨
症例は82歳,女性.上腹部痛と嘔吐のため当院を受診した.MD-CTで胃軸捻転症と診断し,内視鏡的整復を試みるが整復不能のため腹腔鏡下胃固定術を施行した.食道裂孔ヘルニアに落ち込んでいた胃体部大彎を整復し,裂孔ヘルニア縁の横隔膜に穹窿部を2か所,胃体部大彎と前庭部大彎を腹壁に合計4か所の縫合固定を行った.術後2年6か月経過するが再発を認めていない.近年の高齢者数増加に伴い当疾患の報告も散見されるようになってきたが,腹腔鏡下での整復,固定術の報告はまだ少ない.(緊急手術においても)胃軸捻転症に対する腹腔鏡下整復,胃固定術は安全性も高く,根治性もあり有効な手術方法と考える.
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