Japanese
English
臨床報告
高齢者の胃軸捻転を伴う食道裂孔ヘルニアに対しメッシュを用いた腹腔鏡下手術を施行した3例
Three cases of laparoscopic repair with mesh for esophageal hiatal hernias with volvulus of the stomach in elderly patients.
高橋 祐輔
1
,
岸本 浩史
1
,
笹原 孝太郎
1
,
小田切 範晃
1
,
吉福 清二郎
1
,
田内 克典
1
Yusuke TAKAHASHI
1
1社会医療法人財団慈泉会 相澤病院外科
キーワード:
食道裂孔ヘルニア
,
腹腔鏡下手術
,
メッシュ
Keyword:
食道裂孔ヘルニア
,
腹腔鏡下手術
,
メッシュ
pp.473-477
発行日 2013年4月20日
Published Date 2013/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104541
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要旨
食道裂孔ヘルニアは加齢に伴う横隔膜の筋組織の脆弱化,腹圧の上昇,円背,るい痩などによる食道裂孔の開大が要因となる.通常は保存的治療が優先されるが,滑脱型と傍食道型とが併存した混合型の場合には,通過障害や陥入臓器の血流障害を認めることもあり,手術治療が基本となる.今回われわれは,高齢者の胃軸捻転を伴った混合型食道裂孔ヘルニア3症例に対し,メッシュを用いた腹腔鏡下ヘルニア修復手術を施行した.3症例とも主症状であった食事摂取困難は速やかに改善し,術後経過良好で退院した.高齢者の食道裂孔ヘルニアに対しメッシュを用いた腹腔鏡下ヘルニア修復術は低侵襲であり,再発予防の点からも有用と思われた.
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