Japanese
English
症例
繰り返す胃軸捻転症に対し腹腔鏡下胃固定術を施行した1例
A case of chronic gastric volvulus treated by laparoscopic gastropexy
三橋 洋介
1
,
越湖 進
1
,
上 奈津子
1
,
松本 哲
1
,
早馬 聡
1
,
田中 栄一
1
Y. Mitsuhashi
1
,
S. Koshiko
1
,
N. Ue
1
,
S. Matsumoto
1
,
S. Hayama
1
,
E. Tanaka
1
1イムス札幌消化器中央総合病院外科
キーワード:
胃軸捻転症
,
腹腔鏡下胃固定術
,
成人
Keyword:
胃軸捻転症
,
腹腔鏡下胃固定術
,
成人
pp.1248-1251
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_1248
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はじめに 成人発症の胃軸捻転は比較的まれである.胃や脾臓を固定する間膜や靱帯の過剰な伸展が原因といわれており,遊走脾,横隔膜弛緩症との合併も報告されている.成人発症例では保存的治療で改善してもその後再発する場合があり,いずれかの時期に手術が必要となることが多い1).また捻転が高度になると,胃壁の虚血や穿孔をきたし緊急で胃切除術が必要になる場合もある2).今回われわれは,胃軸捻転を繰り返した成人発症例に対し,待機的に腹腔鏡下胃固定術を行い良好な結果を得たので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018