Japanese
English
臨床報告
胃軸捻転症と脾臓嵌入を合併した横隔膜傍裂孔ヘルニアの1例
Palahiatal hernia with volvulus and invagination of the spleen
渡辺 和英
1
,
金木 昌弘
1
,
田畑 敏
1
,
家接 健一
1
,
酒徳 光明
1
,
清原 薫
1
Kazuhide WATANABE
1
1市立砺波総合病院外科
キーワード:
傍裂孔ヘルニア
,
胃軸捻転症
,
脾臓嵌入
Keyword:
傍裂孔ヘルニア
,
胃軸捻転症
,
脾臓嵌入
pp.725-728
発行日 2013年6月20日
Published Date 2013/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104617
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要旨
症例は79歳,女性.心窩部痛,嘔吐にて当院に救急搬送された.胃X線検査,腹部CT検査,内視鏡検査にて胃軸捻転症を伴う食道裂孔ヘルニアと診断した.開腹し,胸腔内に入り込んでいた胃体中部,脾臓を整復したところ,ヘルニア門は左横隔膜にあり食道裂孔との間に横隔膜脚が存在しており,横隔膜裂孔ヘルニアと診断した.ヘルニア門を縫縮し手術を終えた.術後14日目に退院し,現在再発はない.横隔膜ヘルニアのなかでも非常に稀な疾患であり,画像検査により確定診断が困難な場合には鑑別疾患の1つとして考慮するべきである.
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