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特集 ディベート★消化器・一般外科手術―選ぶのはどっちだ!
消化器外科手術
テーマ2◆幽門側胃切除後の再建法
幽門側胃切除後の再建法:「Roux-en-Y法」の立場から
Reasons for choosing the Roux-en-Y procedure following distal gastrectomy
比企 直樹
1
Naoki HIKI
1
1がん研有明病院消化器外科
pp.154-158
発行日 2014年2月20日
Published Date 2014/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104938
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Roux-en-Y法を選択するメリットとして,
①残胃が小さい場合の再建が可能,②吻合部に緊張がかかりにくい,③十二指腸液の逆流が少ない(逆流性食道炎が少ない),④十二指腸付近の局所再発がある場合に影響を受けにくい,⑤残胃癌の手術は比較的容易,といった点が挙げられる.
一方,デメリットとしては,
①吻合箇所が多い,②術後の胆道系疾患(総胆管結石など)や十二指腸腫瘍に対する内視鏡的治療のためのアプローチがしづらい,③食物通過ルートが非生理的(十二指腸を食物が通過しないことから十二指腸関連消化管ホルモンの分泌障害が起こりうる.術後胆石の発症率が高いという報告もある),④術後十二指腸が盲端になるため縫合不全を生じると致命的となりうる,⑤挙上空腸作製のために間隙ができることで内ヘルニア(ピーターセンヘルニアなど)を生じる可能性がある,といった点が挙げられる.
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