Japanese
English
臨床報告
妊娠時イレウスに対して手術を施行した3例
Three cases of ileus during pregnancy
高久 秀哉
1
,
春日 信弘
1
,
原 明弘
1
,
東 和明
1
,
長倉 成憲
1
,
鈴木 俊繁
1
Hideya TAKAKU
1
1水戸済生会総合病院消化器一般外科
キーワード:
妊娠 イレウス
Keyword:
妊娠 イレウス
pp.1493-1496
発行日 2013年12月20日
Published Date 2013/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104880
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要旨
症例1は,38歳.婦人科疾患による開腹手術の既往があった.妊娠32週5日,絞扼性イレウスの診断にて緊急手術を行った.まず,帝王切開を行った.回腸が索状物により絞めつけられており,これを切離した.症例2は,38歳.婦人科疾患による腹腔鏡下手術の既往があった.妊娠28週2日に内ヘルニアによるイレウスと診断し,緊急手術を行った.症例3は,33歳.腹部手術の既往はなかった.妊娠16週6日に手術を施行した.子宮筋腫と大網の癒着の間に小腸がはまりこんでおり,これを剝離し,子宮筋腫を核出した.妊娠時のイレウスは,非妊娠時と比べ,診断,治療が複雑であり,その治療には外科と産科との協力が重要である.
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