症例
妊娠時のイレウス—索条性イレウスと真性妊娠イレウス
宮野 誠
1
,
武石 けい子
1
,
大見 博道
1
,
山口 秀俊
1
Makoto Miyano
1
1東京医科大学産科婦人科学教室
pp.241-244
発行日 1973年3月10日
Published Date 1973/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204796
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緒言
妊娠時にIleusを合併することは稀で,しかも妊娠時にはIleusの症状が妊娠に蔽われたり通常の妊娠随伴症状と紛れたりして,診断はしばしば困難である。
妊娠時のIleusは癒着ないし索条による絞扼性Ileusが最も多いが,その他に,妊娠を唯一かつ絶対の発症要因とする妊娠時に特有の真性妊娠Ileusがある。われわれは妊娠2カ月に合併した索条性Ileusと妊娠6ヵ月の真性妊娠Ileusとの2例を経験したので報告する。
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