発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013186095
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20歳女性。4年程前に交通事故により右大腿骨骨折と下顎骨骨折を受傷、検査時に骨盤内への遊走脾が偶然に認められ、計3回の手術が施行された。今回、茎捻転を引き起こす可能性を懸念し、手術目的で著者らの施設へ入院となった。所見では腹部骨盤部CTにて110×85mm大の肥大した腫瘤が骨盤内に認められた。また、血管再構築像では脾動脈と脾静脈が腫瘤に向かっていた。以上、これらのことから、本症例は骨盤内の遊走脾と診断され、腹腔鏡補助下に脾臓摘出術が行われた。その結果、摘出後の大きさは100×76mm大、重量380gで、梗塞や壊死の所見はなく、患者は術後第5日目に退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013