特集 術前画像診断のポイントと術中解剖認識
Ⅰ.食道
食道癌の切除後再建
加藤 広行
1
,
中島 政信
1
,
里村 仁志
1
Hiroyuki KATO
1
1獨協医科大学第一外科学
pp.28-33
発行日 2013年10月22日
Published Date 2013/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104783
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
食道切除後に代用食道として使用する臓器は,通常は胃であり1,2),胃全摘術後や胃切除術後,あるいは同時性重複胃癌の存在などの理由により胃が利用できない場合は小腸または結腸を用いる3).食道癌の再建に関する問題としては,再建臓器への腫瘍浸潤の危険性や,血流支配などによる術後の縫合不全,再建臓器の異時性癌発生のリスクなどが挙げられる.それらに対する対策として,術前に再建臓器の状態を把握しておくことは非常に重要である.
本稿では,胃および結腸を中心に術前画像による評価と,術中の対応などについて概説する.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.