Japanese
English
特集 エキスパートが伝える 消化器癌手術の流れと手術助手の心得
食道癌手術の流れと手術助手の心得
Esophageal cancer surgery and attitude of assistant surgeons
加藤 広行
1
,
佐々木 欣郎
1
,
依田 紀仁
1
,
小野寺 真一
1
,
中島 政信
1
,
大塚 吉郎
1
Hiroyuki KATO
1
1獨協医科大学第1外科
キーワード:
食道癌
,
手術
,
手術助手
Keyword:
食道癌
,
手術
,
手術助手
pp.332-338
発行日 2010年3月20日
Published Date 2010/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102991
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:手術は術者,助手,看護師,麻酔医で構成される医療チームによる共同作業である.胸部食道癌手術は消化器外科手術のなかでも難度が高い手術であり,術野が狭くて深部にあるため,術者単独では手術の場を作り出すことができず,助手の役割もほかの手術と比較して特徴的である.助手の役割の多くは術野の展開であり,重要臓器が密集する縦隔において組織の牽引および臓器の圧排には解剖学的知識と愛護的な操作が要求される.本稿では,胸腔鏡補助下の右開胸食道亜全摘・後縦隔経路胃管再建術の流れと助手の役割について解説した.優れた助手は知識と正確な技術のみならず,献身的な配慮と忍耐力が要求される.向上心を持って経験を積み,食道外科医への階段を着実に歩んで欲しい.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.