Japanese
English
手術手技
腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術での視野展開の工夫―内側臍靱帯体外牽引法
A useful technique for laparoscopic transabdominal pre-peritoneal hernia repair―Traction of the medial umbilical fold
東海林 裕
1,2
,
中嶋 昭
2
,
川村 徹
2
,
佐藤 康
2
,
星野 明弘
1,2
,
河野 辰幸
1
Yutaka TOKAIRIN
1,2
1東京医科歯科大学食道・一般外科学
2日産玉川病院ヘルニアセンター
キーワード:
腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術
,
TAPP
,
内側臍靱帯
,
視野展開
,
フック型電気メス
Keyword:
腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術
,
TAPP
,
内側臍靱帯
,
視野展開
,
フック型電気メス
pp.1133-1137
発行日 2013年9月20日
Published Date 2013/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104729
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨
2010年4月より鼠径ヘルニアの治療に腹腔鏡下ヘルニア修復術(TAPP法)を導入した.当科におけるTAPP法の手技の工夫を報告する.手術は3ポートで行う.内側臍靱帯を腹膜切離縁とともに針糸で結紮後,体外よりエンドクローズで引き上げ,内側の視野展開を図る.また前壁側では腹膜と腹膜前筋膜深葉および浅葉とが癒合筋膜を形成しており,メッシュ展開を阻害するために切離が必要である.接線方向での切離となるため超音波凝固切開装置(LCS)よりもフック型電気メスが有用である.このような手技の工夫による簡素化を図ることにより,TAPP法のさらなる普及が期待できると考える.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.