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特集 大腸癌腹膜播種を極める―最近の進歩と今後の展望
大腸癌腹膜播種の分類と頻度
Classification and incidence of peritoneal carcinomatosis from colorectal cancer
小澤 平太
1
,
森谷 弘乃介
1
,
和田 治
1
,
藤田 伸
1
,
固武 健二郎
1
Heita OZAWA
1
1栃木県立がんセンター外科
pp.1020-1025
発行日 2013年9月20日
Published Date 2013/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104706
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【ポイント】
◆大腸癌取扱い規約では,腹膜播種は播種巣の部位と多寡によってP1~P3の3段階に分類され,腹膜播種があればStage Ⅳである.腹腔洗浄細胞診の臨床的意義は不明であるとされている.
◆TNM分類では,腹膜播種の程度にかかわらず複数臓器転移と同等のM1bに分類され,腹膜転移があればStage ⅣBである.腹腔洗浄細胞診の取扱いは規定されていない.
◆海外において腹膜播種の切除を積極的に行っているグループからは播種巣の分布に大きさを加味した分類が提案されている.
◆国内外から報告されている同時性腹膜播種の頻度は3.5~7.1%であり,大腸全国癌登録データ(1985~2004年)における頻度は6.4%であった.
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