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特集 大腸癌腹膜播種を極める―最近の進歩と今後の展望
大腸癌腹膜播種に対する化学療法
Treatment for colorectal peritoneal carcinomatosis: chemotherapy
大瀬良 省三
1
,
吉野 孝之
1
,
大津 敦
1
Shozo OSERA
1
1国立がん研究センタ東ー東病院消化管内科
pp.1046-1051
発行日 2013年9月20日
Published Date 2013/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104711
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【ポイント】
◆腹膜播種を有する大腸癌においても,殺細胞性抗悪性腫瘍薬と分子標的薬の使用によりある程度の治療効果が期待できる.
◆イリノテカンは代謝物が腸管より排泄されるため,消化管の通過障害がある腹膜播種症例には注意が必要である.
◆ベバシズマブは腸管閉塞が消化管穿孔の危険因子の1つとして挙げられており,使用する際には注意が必要である.
◆5-FUやオキサリプラチン,抗EGFR抗体薬は毒性が強く出るという明らかなデータは存在せず,イリノテカン,ベバシズマブに比較すれば投与しやすい薬剤である.
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