Japanese
English
臨床報告
胃gastrointestinal stromal tumor(GIST)の経過観察中に発生した多発性胃GISTの1切除例
A resected case of multiple gastric gastrointestinal stromal tumors(GIST)developing during the follow-up observation period for another gastric GIST
古橋 隆
1
,
安部 利彦
1
,
平野 文明
1
,
荒木 昌典
1
,
梁井 俊一
2
,
石川 伸久
2
,
藤東 寛行
2
Takashi FURUHASHI
1
1門司掖済会病院外科
2門司掖済会病院胃腸内科
キーワード:
多発性胃GIST
,
壁内発育型
,
壁外発育型
,
c-kit
,
CD34
Keyword:
多発性胃GIST
,
壁内発育型
,
壁外発育型
,
c-kit
,
CD34
pp.981-986
発行日 2013年8月20日
Published Date 2013/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104688
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要旨
症例は69歳,男性.2006年より胃体上部小彎側後壁寄りに1 cm大の粘膜下腫瘍を指摘され,それ以降2011年を除き毎年,内視鏡検査で経過観察していた.2012年10月の検査で,胃体中部小彎側に新たに2.5 cm大の粘膜下腫瘍を認めた.その急速な発育速度から高悪性度病変を疑い,胃部分切除術を行った.病理結果では顕微鏡的に確認された3個目の腫瘍を含めてすべてgastrointestinal stromal tumor(GIST)と診断された.胃GIST自体は稀な疾患ではないが,同時多発性の胃GISTの切除例の報告は稀であり,検索しえた限りでは4例目で,会議録を含めても14例目である.単発性が主である胃GISTも多発する可能性があることを念頭に,経過観察するべきであると考えられた.
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