Japanese
English
特集 GIST(gastrointestinal stromal tumor)診療の最前線
GIST(gastrointestinal stromal tumor)の免疫組織化学による診断
Immunohistochemical diagnosis of GIST
大橋 明子
1
,
廣田 誠一
1
Ohashi Akiko
1
1大阪大学医学部附属病院病理部
キーワード:
GIST
,
免疫組織化学
,
CD34
,
KIT
,
カハールの介在細胞
Keyword:
GIST
,
免疫組織化学
,
CD34
,
KIT
,
カハールの介在細胞
pp.129-135
発行日 2004年2月20日
Published Date 2004/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100534
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要旨:消化管間葉系腫瘍の大部分はGIST,筋原性腫瘍(ほとんどが平滑筋腫,稀に平滑筋肉腫),神経性腫瘍(ほとんどが神経鞘腫)の3種類に分類されるが,これらはKIT,CD34,デスミン,α-smooth muscle actin(α-SMA),S-100蛋白,ビメンチンの免疫組織化学的診断を行うことでほぼ鑑別できる.GISTの90~100%はKITがほぼ均一にかつ強陽性に染まり,CD34が約70~80%の症例で陽性となる.デスミンはほぼ100%陰性,αSMAは約20%の症例で部分的に陽性となる.S-100蛋白はほぼ100%陰性を示す.現在ではGISTという用語は明らかな平滑筋腫や神経鞘腫などを除いたKITやCD34が陽性となる腫瘍,換言するとカハールの介在細胞への分化を示す腫瘍と理解される.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.