Japanese
English
特集 GIST(gastrointestinal stromal tumor)診療の最前線
GIST(gastrointestinal stromal tumor)の超音波内視鏡診断
Endosonographic assessment of GIST
大橋 信治
1
,
岡村 正造
1
,
浦野 文博
1
,
細井 努
1
,
石川 英樹
1
,
後籐 順
1
,
佐藤 都佳
1
,
多々内 曉光
1
,
船坂 好平
1
,
瀬川 昂生
1
Ohashi Shinji
1
1豊橋市民病院消化器内科
キーワード:
超音波内視鏡
,
GIST
,
c-kit
,
EUS下穿刺吸引生検
,
STI-571
Keyword:
超音波内視鏡
,
GIST
,
c-kit
,
EUS下穿刺吸引生検
,
STI-571
pp.149-152
発行日 2004年2月20日
Published Date 2004/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100537
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要旨:現在,GISTの定義は消化管壁に発生する間葉系腫瘍の中で,免疫組織化学的にKITレセプターを発現する腫瘍とされている.EUSによるGISTの悪性所見は径3cm以上,腫瘍内部の無エコー領域,辺縁不整,内部エコーの不均一,分葉像などがある.これらの中で2ないし3項目を満たすものを悪性としている.現在,リスク分類が提案されているが,これを基準としてもより大きな腫瘍径,無エコー領域,辺縁不整は有意なhigh-risk指標である.近年,EUS下穿刺吸引生検(EUS-FNA)が実用化され,HE染色,免疫染色(c-kitなど),Ki-67 labeling indexの検討も可能である.KITチロシンキナーゼ拮抗剤STI-571は転移を有するGIST例に光明をもたらし,保険適用となった.本薬の治療適応を含む合理的な治療選択基準の確立において,EUSおよびEUS-FNAの果たす役割は大きい.
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