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特集 外科医のための癌免疫療法―基礎と臨床
臨床編
メラノーマの免疫学と免疫療法の進歩
Immunology and immunotherapy of malignant melanoma: recent advances
斎田 俊明
1
Toshiaki SAIDA
1
1信州大学医学部皮膚科
pp.915-919
発行日 2013年8月20日
Published Date 2013/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104675
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【ポイント】
◆先駆的な免疫学的研究が進められたにもかかわらず,進行期メラノーマに有効な治療法は存在しなかった.しかし最近,予後改善を期待できる画期的な新薬が登場した.
◆免疫抑制解除作用を有する新薬イピリムマブ(抗CTLA-4抗体)によって進行期メラノーマ患者の生存期間が有意に延長する.抗PD-1抗体も有望である.
◆メラノーマの分子遺伝学的研究が進み,変異BRAFの分子標的薬vemurafenibをはじめ,臨床効果を期待できる新薬の開発が進んでいる.
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