Japanese
English
特集 外来で見逃されやすい疾患II―症状からのアプローチ
ほくろとメラノーマ
Lentigo and Melanoma
井上 勝平
1
Shohei Inoue
1
1宮崎医科大学皮膚科
pp.132-133
発行日 1992年2月15日
Published Date 1992/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900347
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
■要注意の症状!
メラノーマ早期発見のABCDE方略
Asymmetry/不整形態
Border irregularity/境界不明瞭
Color variegation/色調多彩
Diameter enlargement/病巣の拡大
Elevation of surface/表面隆起
・最も悪性度の高い皮膚原発悪性腫瘍はメラノーマ(悪性黒色腫malignant melanoma)である.しかしメラノーマの大多数は長年月にわたってほくろ(黒子,色素性母斑)に類似した早期病変の病期を経過することが明らかになり,この時期に適切な手術を行えば完治させることのできる疾患であることが実証されてきた.
・米国癌協会が提唱したメラノーマを肉眼的に疑うべき"five ABCDEs of melanoma"は極めて有用性の高い方略である(図1).
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.