Japanese
English
特集 外科医のための癌免疫療法―基礎と臨床
基礎編
新しい概念に基づくがん免疫治療―NKT細胞標的治療
NKT cell-targeted anti-cancer immunotherapy based on a novel concept
谷口 克
1
Masaru TANIGUCHI
1
1独立行政法人理化学研究所統合生命医科学研究センター
pp.908-914
発行日 2013年8月20日
Published Date 2013/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104674
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
【ポイント】
◆これまでのがん免疫治療はがん免疫に関わる免疫細胞1種類だけを標的にした治療法であったため,再発が起こることが問題であった.
◆第3世代のがん免疫治療―NKT細胞標的治療として,NKT細胞は患者体内のNK細胞およびキラーT細胞の両方を“増殖・活性化”でき,「HLA発現を失ったがん細胞」と「HLA発現のあるがん細胞」の2種のがん細胞を同時に排除できるしくみを利用している.
◆NKT細胞標的治療第Ⅰ/Ⅱa臨床試験では,進行肺がん治療群17例の60%の平均生存期間は約30か月で,有意な延長がみられた.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.