昨日の患者
元シベリア抑留患者
中川 国利
1
1仙台赤十字病院外科
pp.361
発行日 2013年3月20日
Published Date 2013/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104514
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高齢化社会を迎え,重篤な合併症を伴う超高齢者に対する外科的疾患では,手術に踏み切るべきか否か悩むことが多い.
90歳代前半のKさんが,嘔吐を伴う著明な腹痛で緊急入院した.腹部単純X線検査では小腸に著明なガス像を認め,腹部CT検査では絞扼性イレウスを疑った.そこで,緊急手術を考慮した.しかしながら,すでに重篤な誤嚥性肺炎を合併しており,術後には人工呼吸器の装着が予測された.
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