Japanese
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臨床報告
初回手術から12年が経過したのち乳房内再発を認めた乳腺アポクリン癌の1例
A case of ipsilateral breast tumor recurrence of apocrine carcinoma of the breast after a 12-year latency period
森 至弘
1,2
,
玉森 豊
1
,
大谷 博
1
,
東 孝
1
,
有本 裕一
1
Yoshihiro MORI
1,2
1大阪市立住吉市民病院外科
2現籍:大阪市立総合医療センター消化器外科
キーワード:
乳腺アポクリン癌
,
局所再発
Keyword:
乳腺アポクリン癌
,
局所再発
pp.345-348
発行日 2013年3月20日
Published Date 2013/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104504
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要旨
患者は75歳,女性.1998年6月に左A領域および左C領域の乳癌に対して左乳房部分切除術・腋窩リンパ節郭清を施行した.外来経過観察中の2010年10月に乳房切除断端部に腫瘤を自覚して来院した.CNBで乳癌と診断し,左乳房切除術を行ったところ,病理組織学的検査でアポクリン癌と診断された.前回手術時の標本と比較検討したうえで,乳房内再発と診断した.アポクリン癌とは乳癌のうち,アポクリン化生部分が優位を占めるものをいい,全乳癌のなかでは比較的稀な疾患である.通常型の乳癌より一般的に予後がよいとされているが,12年もの長期経過後に再発をきたすこともあるため,長期にわたるフォローが必要と考えられた.
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