Japanese
English
臨床報告・1
囊胞形成性乳腺アポクリン癌の1例
A case of cystic apocrine carcinoma of the breast
川口 正春
1
,
谷口 正美
1
,
松田 巌
1
,
寺田 忠史
2
,
井野元 智恵
3
,
梅村 しのぶ
3
Masaharu Kawaguchi
1
1静岡市立清水病院外科
2静岡市立清水病院病理科
3東海大学医学部基盤診療学系病理診断学
キーワード:
乳癌
,
アポクリン癌
,
穿刺吸引細胞診
Keyword:
乳癌
,
アポクリン癌
,
穿刺吸引細胞診
pp.917-920
発行日 2005年7月20日
Published Date 2005/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100145
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はじめに
乳腺アポクリン癌は比較的稀な疾患とされてきたが,近年増加傾向にあるとする報告も散見される1).またアポクリン化生は,良性疾患の指標となることからアポクリン癌の診断には注意を要する.そのなかでも囊胞構造を呈していたと記載のあった症例報告は検索し得た限り自験例を含め11例と稀であった2).
今回われわれは,囊胞形成性乳腺アポクリン癌に対して穿刺吸引細胞診が経過観察および診断に有用であった症例を経験したので報告する.
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