Japanese
English
臨床報告
骨盤内巨大腹腔内遊離体の1例
A case of a giant peritoneal loose body in the pelvic cavity
竹原 裕子
1,2
,
青木 秀樹
2
,
竹原 清人
1,2
,
清田 正之
2
,
田中屋 宏爾
2
,
竹内 仁司
2
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科消化器外科学
2国立病院機構岩国医療センター外科
キーワード:
腹腔内遊離体
,
骨盤内腫瘤
,
外科的治療
Keyword:
腹腔内遊離体
,
骨盤内腫瘤
,
外科的治療
pp.349-352
発行日 2013年3月20日
Published Date 2013/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104505
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要旨
患者は72歳,男性で,以前からCTで骨盤内腫瘤を指摘されていた.便通異常および夜間頻尿を自覚し,近医を受診したところ,腹部CTで直腸膀胱窩に石灰化を伴う腫瘤を認めた.増大傾向を認めたため,精査目的で当院を紹介された.下部消化管内視鏡では腸管内に異常はなく,MRIで腹腔内遊離体を疑い,骨盤内腫瘤摘出術を施行した.摘出した腫瘤は68×55×40mm大で,術後病理検査で腹腔内遊離体と診断された.術後に便通異常の改善を認めた.腹腔内遊離体は腹膜鼠や腹膜石とも呼ばれ,開腹手術の際に腹腔内の遊離物質として認められることがあり,症状を有する場合や腫瘍との鑑別が困難な場合には手術適応を検討する必要がある.
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