Japanese
English
臨床報告
胃切除後40年経過して発症した空腸残胃重積症の1例
Jejunogastriic intussusception developing 40 years after gastraectomy
三浦 宏平
1
,
二瓶 幸栄
1
,
池田 義之
1
,
大滝 雅博
1
,
鈴木 聡
1
,
三科 武
1
Kohei MIURA
1
1鶴岡市立荘内病院外科
キーワード:
空腸残胃重積症
,
胃切除
,
腸重積
,
BillrothⅡ法
Keyword:
空腸残胃重積症
,
胃切除
,
腸重積
,
BillrothⅡ法
pp.230-233
発行日 2013年2月20日
Published Date 2013/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104471
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要旨
症例は72歳,女性.腹痛と吐血を主訴に紹介され入院となった.40年前に胃潰瘍に対して胃切除術を施行されていた.CTで残胃内にtarget like signを認め,上部消化管内視鏡検査では残胃内に浮腫状の蛇腹様腸管を認めた.以上より,空腸残胃重積症と診断し緊急手術を施行した.初回手術の再建はBillrothⅡ法で行われており,遠位側空腸が残胃内に20 cmほど逆行性に重積していた.重積部を整復し壊死腸管を切除後,Roux-en-Y法にて再建をし直した.空腸残胃重積症は稀な疾患であり,かつ術後40年という長期経過後の報告例は少ない.空腸残胃重積症の頻度,病態,検査所見,および治療法につき文献的考察を加え報告した.
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