Japanese
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特集 術後の血管系合併症―その診断と対策
術後の冠動脈閉塞―診断と治療
Coronary artery disease following surgery
大野 貴之
1
,
髙本 眞一
1
Takayuki OHNO
1
1三井記念病院心臓血管外科
pp.164-167
発行日 2013年2月20日
Published Date 2013/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104457
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【ポイント】
◆外科手術後急性期に心筋梗塞など急性冠症候群を疑う場合には緊急冠動脈カテーテル検査を行い,必要があれば責任病変に対するカテーテル治療(PCI)を第一選択とする.
◆外科手術前検査でPCI適応となる軽症冠動脈疾患を合併している場合は,薬物治療を強化して外科手術を先行させ,その後必要ならPCIを施行する.
◆外科手術前検査で冠動脈バイパス手術(CABG)適応となる重症冠動脈疾患(特に左主幹部分岐部病変+多枝病変患者,低心機能患者)を合併している場合にはCABG先行も考慮する.外科手術前にCABGを先行させる最大のメリットは,外科医,麻酔科医の双方が周術期リスクを恐れることなく存分に外科治療を行える点にある.
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