Japanese
English
臨床報告
左乳癌術後18年目の巨大腋窩リンパ節再発に対して外科的切除術を施行した1例
A resected case of recurrent giant axillary lymph node metastasis 18 years after left breast mastectomy
吉川 祐輔
1
,
川口 正春
2
,
亀山 哲章
1
,
冨田 眞人
1
,
三橋 宏章
1
,
大渕 徹
1
Yusuke YOSHIKAWA
1
1国際親善総合病院外科
2せやクリニック
キーワード:
乳癌
,
巨大腋窩リンパ節再発
,
晩期再発
,
外科的切除
Keyword:
乳癌
,
巨大腋窩リンパ節再発
,
晩期再発
,
外科的切除
pp.105-108
発行日 2013年1月20日
Published Date 2013/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104432
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要旨
患者は81歳,女性.1992年に左乳癌に対して定型的乳房切除術を施行された.2010年6月に左腋窩の巨大腫瘍を主訴に受診し,左乳癌の腋窩リンパ節再発と診断した.明らかな遠隔転移を認めず,内分泌療法を開始した.病変はSDであったが,腫瘍の疼痛と悪臭によるQOLの低下が著しく,2011年5月に手術を施行した.病理はinvasive ductal carcinomaであった.術後経過は良好で,現在までに再発はなく,QOLの向上を認めた.乳癌では術後長期間経過してからの再発・転移に関する報告が散見される.しかし,術後15年以上経過してからの再発症例において外科的切除が施行されたものは比較的稀と考えられた.
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