病院めぐり
東北厚生年金病院外科
中村 隆司
1
1東北厚生年金病院外科
pp.82
発行日 2013年1月20日
Published Date 2013/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104427
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当院の前身である健康保険宮城第一病院の開設から約65年が経ちます.昭和57年に仙台市東部の七北田川河口近くに移転し,総合病院となってちょうど30年となりました.病床数約440床,医師数88名の仙台市東部の基幹病院として,仙台市内のみならず,近隣の多賀城市,利府町,七ヶ浜町,松島町から東松島町まで広いエリアをカバーしています.基幹型臨床研修指定病院として毎年,研修医を受け入れており,がん診療連携拠点病院,また,多くの学会の修練施設として東北大学と密接な関係を保ちながら,日夜,診療・研究に励んでいます.
残念ながら平成23年3月11日の東日本大震災で大きな被害を受け,一時,病院を閉鎖せざるをえませんでしたが,医師,看護師をはじめ,スタッフ全員が一人も脱落せずに同月末に病院機能を一部再開し,同年9月には全病棟を再開することができました.今では入院,外来とも完全に震災前と同じレベルで診療を行っています.仙台市や七ヶ浜などの沿岸部はいまだ住民が戻っておらず,若干の患者数の減少はみられるものの,毎日手術にあけくれる日常を取り戻しつつあり,仕事(手術)ができるありがたさをスタッフ全員がしみじみと感じているところです.
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