特集 外科医のための癌診療データ
臓器別最新データ
10.消化管間質腫瘍(GIST)
GISTの治療
石川 卓
1
,
神田 達夫
1
,
矢島 和人
1
,
小杉 伸一
1
Takashi ISHIKAWA
1
1新潟大学大学院消化器・一般外科学分野
pp.274-280
発行日 2012年10月22日
Published Date 2012/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104329
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覚えておきたいデータ
◆初発GISTの治療の原則は肉眼的完全切除である.高リスク群の完全切除後5年無再発生存率は40%前後である.
◆現在,腹腔鏡下手術の適応となるのは5.0cm以下の胃GISTである.5.1cm以上,胃原発以外のGISTではコンセンサスが得られていない.
◆SSGXVⅢ試験の結果から,高リスク群では少なくとも3年間の術後イマチニブ補助療法を行うことが望ましい.
◆術前イマチニブ補助療法の有効性,安全性についてはエビデンスがなく,臨床試験レベルの治療である.
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