特集 外科医のための癌診療データ
臓器別最新データ
10.消化管間質腫瘍(GIST)
GISTの診断
西田 俊朗
1
,
赤松 大樹
1
,
鄭 充善
1
Toshirou NISHIDA
1
1大阪警察病院外科
pp.270-273
発行日 2012年10月22日
Published Date 2012/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104328
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覚えておきたいデータ
◆GISTは粘膜下腫瘍として術前には診断されていることが多い.術前の診断では造影CTとEUSが重要であり,術前確定診断には多くの場合EUS-FNAが必要である.
◆病理診断では,HEで間葉系の腫瘍を確認,KIT蛋白質が陽性であればGISTと診断される.KIT陰性の場合はDOG-1やPKC-θ染色,または遺伝子解析を行う.
◆外科完全切除後は,腫瘍径,mitosis,腫瘍部位,腫瘍破裂の有無から,日本の修正FletcherやJoensuu(あるいはFletcher,Miettinen)分類に基づいてリスク分類を行う.
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