Japanese
English
特集 外科医に必要なPET検査の知識―その有用性と問題点
GISTの診療におけるPET検査の応用
Clinical utility of PET in gastrointestinal stromal tumor
石川 卓
1
,
神田 達夫
1
,
間島 寧興
2
,
羽入 隆晃
1
,
松木 淳
1
,
小杉 伸一
1
,
畠山 勝義
1
Takashi ISHIKAWA
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科学分野
2立川メディカルセンターPET画像診断センター
キーワード:
消化管間質腫瘍
,
画像診断
,
陽電子放射断層撮影
,
分子標的治療
Keyword:
消化管間質腫瘍
,
画像診断
,
陽電子放射断層撮影
,
分子標的治療
pp.250-257
発行日 2010年2月20日
Published Date 2010/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102972
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要旨:GISTは消化管原発の間葉系腫瘍として最も多い疾患であり,近年の病態解明に伴い,その診断,治療が飛躍的に発展した.特にメシル酸イマチニブによる分子標的治療の導入により,転移・再発GISTの予後は大きく改善した.FDG-PET検査は,悪性腫瘍の抗癌剤治療効果判定で有用性が期待されているが,GISTの分子標的治療においても早期効果判定が可能であることが多数報告されている.CTなどと比べて空間分解能が劣ることなどの問題はあるが,消化管粘膜下腫瘍の質的診断,GISTの悪性度評価,イマチニブ二次耐性腫瘍の診断などにおいて有用性の高い検査と考える.GISTについてはまだ医療保険が適用されておらず,早期の適用拡大が望まれる.
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