Japanese
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特集 [臓器別]消化器癌終末期の特徴とターミナルケア
Gastrointestinal stromal tumor(GIST)の終末期の特徴とターミナルケア
Palliative medicine for patients with gastrointestinal stromal tumors
石川 卓
1
,
神田 達夫
1
,
小杉 伸一
1
,
畠山 勝義
1
Takashi ISHIKAWA
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科学分野
キーワード:
消化管間質腫瘍
,
転移性腫瘍
,
再発
,
終末期医療
,
緩和ケア
Keyword:
消化管間質腫瘍
,
転移性腫瘍
,
再発
,
終末期医療
,
緩和ケア
pp.1272-1278
発行日 2010年9月20日
Published Date 2010/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103185
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要旨:Gastrointestinal stromal tumor(GIST)は消化管原発の間葉系腫瘍であり,比較的稀な疾患である.メシル酸イマチニブによる分子標的治療の導入によってGIST患者の予後は大きく改善したものの,転移・再発をきたして治癒できないことも少なくない.転移・再発GIST患者の大部分は肝転移か腹膜転移によって死亡する.終末期に呈する症状や必要となる治療は基本的にはほかの消化器癌と同様であるが,再発腫瘍が大きくなっても腸閉塞症状をきたしにくいことや,耐性腫瘍を生じてもイマチニブの継続投与が望ましいことなど,細かな点では特有の性質がある.またGISTの終末期は他癌より長くなりやすいため,治療とケアの両面からquality of life(QOL)を維持する努力が重要である.
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