特集 外科医のための癌診療データ
臓器別最新データ
7.胆道癌
胆道癌の非切除・再発例
古瀬 純司
1
,
成毛 大輔
1
,
有馬 志穂
1
,
春日 章良
1
,
北村 浩
1
,
高須 充子
1
,
長島 文夫
1
Junji FURUSE
1
1杏林大学医学部内科学腫瘍内科
pp.207-213
発行日 2012年10月22日
Published Date 2012/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104317
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覚えておきたいデータ
◆胆道癌の術後再発時期は3年以内が多く,再発部位としては肝,腹膜,局所再発が多い.
◆非切除例および術後再発例に対する治療はゲムシタビン+シスプラチン併用療法が標準治療である.ゲムシタビン単独との比較試験では生存期間中央値は11~12か月である.
◆術後フォローアップの方法としてはCEAおよびCA19-9の腫瘍マーカーと造影CTが基本であり,3か月ごとに実施することが勧められる.
◆今後,ゲムシタビン+S-1併用療法やゲムシタビン+S-1+シスプラチン併用療法,さらに2次治療や分子標的薬の開発が期待される.
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