特集 外科医のための癌診療データ
臓器別最新データ
6.肝癌
肝細胞癌の非切除・再発例
土谷 薫
1
,
泉 並木
1
Kaoru TSUCHIYA
1
1武蔵野赤十字病院消化器科
pp.161-166
発行日 2012年10月22日
Published Date 2012/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104309
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覚えておきたいデータ
◆初回ラジオ波焼灼術(RFA)の1年局所再発率は1.4~10%で,Child-Pugh A・単発・3cm以内初回RFA例の5年・10年生存率は74.0%・41.3%である.
◆分子標的薬治療の画像検査所見はmRECIST基準やRECICL基準を用いて判定され,CRは0~5%,CR+PR+SDは70~80%,PDは20%前後に認められる.
◆リザーバー動注化学療法の画像検査所見はRECICL基準とRECIST基準に従って判定され,CRは2~10%,CR+PR+SDは30~45%,PDは約50%に認められる.
◆放射線治療(定位放射線・陽子線・重粒子線)の進歩は著しく,5cm以内の肝癌であれば標的病変の奏効率(CR+PR)は75~90%である.
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